公民たんのブログ「みちしるべ」

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「土砂崩れから生命を守る」ことについて素人なりに考えてみた 2014.08.20

id:komin_tan です。
きょう(8月20日)未明に広島市で大規模な土砂災害が発生しました。

広島で大規模土砂災害 32人死亡9人不明 NHKニュース

今回の土砂崩れで亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。

近年の地球温暖化による気候変動に加え、今年はエルニーニョ現象の影響もあり、全国各地で大雨による被害が発生しています。大雨が降るたびに気象庁や各地の気象台、さらには自治体などが様々な情報を発表していますが、なかなか人的被害を0にするには至っていません。
そこで、きょうは どうすれば私たちが土砂崩れから生命を守れるのか、素人なりに考えてみたいと思います。


× 特別警報でヤバい 〇 大雨警報でヤバい

気象庁や気象台が発表する大雨に関する情報には以下のようなものがあります(一例)。

大雨警報
土砂災害警戒情報
記録的短時間大雨情報
大雨特別警報


①大雨警報

大雨による災害に警戒が必要な時に発表される情報。土砂災害や浸水害など、警戒が必要な項目が一緒に発表される。

②土砂災害警戒情報

降り続く大雨により土砂災害の危険が高まった時に発表される情報。概ね市町村単位で発表される。

記録的短時間大雨情報

数年に1度しか降らないような滝のような雨が降った時に発表される情報。1時間の雨量が発表の基準。

④大雨特別警報

生きてるうちに1度あるかないかくらいの雨が降った、あるいは降るだろうという時に概ね府県単位で発表される情報。最大限の警戒が必要。台風が近づいて来る時発表される場合以外は、発表が災害発生に間に合わないこともある(実況値をもとにした発表時)。


概ね、雨量が多くなるにつれて①、 ②…と情報が発表されます。

しかし、上の大雨警報の説明文に「警戒」という言葉を入れたとおり、①大雨警報でも警戒が必要なくらい危険であることには違いありません。
2013年から特別警報が発表されるようになり、特別警報を危険の有無と勘違いしている方も多くいらっしゃいますが、あくまでも特別警報は危険を伝える最後の手段に過ぎません。①大雨警報や②土砂災害警戒情報、③記録的短時間大雨情報が発表された時点で周囲の状況に警戒し、場合によっては身の安全を確保するための行動を取るべきです。


なお、今回 広島市には比較的早い段階で大雨警報が発表されていました。その後、雨量が多くなるにつれて土砂災害警戒情報が発表され、時間雨量100ミリ前後の猛烈な雨が降った直後には記録的短時間大雨情報も発表されていました。




経験したことのないような大雨が降ったら、すぐ行動

土砂崩れが発生するときには、よく前兆現象が確認できるといいます。具体的には…

  • 山の方から濁った水が流れてくる
  • 聞いたことないような地響きが聴こえる
  • 地震のような揺れが感じられる など


このような現象がおこったときは以下のような行動をとらなけらばなりません。

  • いまいる建物から離れる
  • それが無理な時は、建物のできるだけ上の階へ避難(垂直退避)
  • それも無理な時は、山や崖とは反対側の部屋へ移る


今回、広島 安佐南区では建物の1階に居た子どもたちが亡くなっています。一方で、マンションに住んでいた住民が上の階へ避難し、難を逃れたいうケースもありました。
土砂崩れの危険性が高まった時には、避難勧告や避難指示が出てなくても、上に挙げたような行動を取るようにしましょう。



行政の対応についても考えたいのですが、それについてはまた今度にしたいと思います。