新しい労働時間制度について 2014.06.01
政府・与党が検討を進めている新しい労働時間制度の導入についてお話しました。
それでは今夜のまとめツイート「新しい労働時間制度の導入」についてお話を始めます。きょうは久々の時事解説です。
— 公民たん《時事》 (@komin_tan) 2014, 6月 1
そもそも、新しい労働時間制度の導入については政府の成長戦略の一つとして掲げられようとしているんだけど、成長戦略について最初簡単に説明しようと思います。
— 公民たん《時事》 (@komin_tan) 2014, 6月 1
成長戦略とは、組織全体の成長のために力を注ぐ方向性を明確にするってこと。
アベノミクス3本のうちの矢の一つだね。 pic.twitter.com/R5pMgLwDXn
— 公民たん《時事》 (@komin_tan) 2014, 6月 1
それじゃあ、労働時間制度の話に入って行きましょうか。
— 公民たん《時事》 (@komin_tan) 2014, 6月 1
みんなのなかには今アルバイトをしてる人も多くいるよね。アルバイトをしている人の多くは、働いた時間の分だけお給料をもらえているよね。
— 公民たん《時事》 (@komin_tan) 2014, 6月 1
アルバイトのように、現在は多くの職種において働いた時間の分だけ使用者(企業側)から賃金が支払われます。また、正社員の場合は年功序列制もとられていたりする。
一方で、新しい労働時間制度では働いて残した成果の分だけ賃金が支払われるように。 pic.twitter.com/1QRN7vIyE3
— 公民たん《時事》 (@komin_tan) 2014, 6月 1
新しい労働時間制度について詳しく見て行きましょう。
— 公民たん《時事》 (@komin_tan) 2014, 6月 1
新しい労働時間制度では、まず、年収が1000万円を超えた経営企画や新商品の開発、海外プロジェクトなどを担うリーダー、それにITや金融関連のコンサルタント、資産運用を行うファンドマネージャー、経済アナリストなどの一部の職種や業務を対象にしようとしています。
— 公民たん《時事》 (@komin_tan) 2014, 6月 1
よって、最初はアルバイトや一般企業の社員は対象外となるのです。
— 公民たん《時事》 (@komin_tan) 2014, 6月 1
ここで、制度のプラス面とマイナス面を見るために、2つの立場から新しい制度を見てみます。
— 公民たん《時事》 (@komin_tan) 2014, 6月 1
まず、政府や使用者側。生産性の高い働きを労働者にしてもらうことができるようになる、などと考えています。 pic.twitter.com/20DCDZbMRD
— 公民たん《時事》 (@komin_tan) 2014, 6月 1
一方で、労働者側。立場が弱いゆえに、ただ働きや長時間労働が増えたり、ブラック企業が増えたりするんじゃないかと危機感を露わにしています。 pic.twitter.com/b0Smxj0Q0J
— 公民たん《時事》 (@komin_tan) 2014, 6月 1
フリップでネタバレしちゃっていましたが、新しい労働時間制度については、立場によって賛否が大きく分かれてしまっているんです。
— 公民たん《時事》 (@komin_tan) 2014, 6月 1
もっと効率よく働いてほしいと思っている政府・使用者側と、立場を悪用して自分たちがひどい目にあうんじゃないかと考えている労働者側、といった対立構造だね。
— 公民たん《時事》 (@komin_tan) 2014, 6月 1
制度を悪用されないために、どのようなことが政府・使用者側に求められるか。
— 公民たん《時事》 (@komin_tan) 2014, 6月 1
まず、企業が過度な労働を労働者に強いらないように、政府は企業をきちんと監視する体制を強化することが求められる。強化って言ったのは、現在も「労働基準法」にのっとって監視がされているからなんだけど、新しい制度ではもう少し厳しく見ていく必要があると私は考えます。
— 公民たん《時事》 (@komin_tan) 2014, 6月 1
さらに、企業に対しては、制度を導入する見返りに労使がきちんと対話(コミュニケーション)をとりやすくなるように必ずするべきだと考えます。
— 公民たん《時事》 (@komin_tan) 2014, 6月 1
さっき企業はコミュニケーションをとりやすくするべきだといったけれど、それに加えて、コンプライアンス(法令遵守)のさらなる徹底もするべきだと思います。
— 公民たん《時事》 (@komin_tan) 2014, 6月 1
以上で、私のまとめツイートは終わりです。
ご意見・ご批判をお待ちしています。
— 公民たん《時事》 (@komin_tan) 2014, 6月 1
@komin_tan 現行法でも守られていなかったり、守ることが難しかったり、労働監督官が不足していたりするのに、果たして可能なのかしら?
— 地震たん (@jishin_tan) 2014, 6月 1
.@jishin_tan 簡単な事でないでしょうね。いま現在もブラック企業が社会に蔓延していますが、それらは労基法を守ってないわけですし。ただ、法律改正などによる罰則の強化等によっては改善の余地もあるのではないかなぁと。
— 公民たん《時事》 (@komin_tan) 2014, 6月 1
@komin_tan もうかなり長く仕事をしていますが、昔は会社にうるさく言われることなく思う存分残業できた(もちろんサビ残)ので、やりたい仕事を追求できたんですよね。いまの若い人たちは、実はそれが出来ないことが大きなフラストレーションになっているという側面もあるようです。
— 神父(あにやん) (@shumtaki) 2014, 6月 1
@komin_tan もちろん、時代も変わってはいますし、働いている部署の仕事がモティベーションをあげてくれる類のものかどうかっていうにはあると思いますが、政治家さんやメディアの取り上げ方は、ナマの現場の声が届いていない中での議論のように思えました。
— 神父(あにやん) (@shumtaki) 2014, 6月 1
.@shumtaki 現状、新しい制度について話し合っている産業競争力会議の有識者議員の多くは企業のトップなどが多いんですよね。もっと使用者側の意見も聞くべきだとは思うのですが…。
— 公民たん《時事》 (@komin_tan) 2014, 6月 1