ゲーム理論について 2014.01.08
ゲーム理論についての一連のツイートをまとめました。
皆さんのご指摘により、より正確な内容でお伝えできました。ありがとうございました!
時間になったので、そろそろ きょうのとりあげるテーマ、「ゲーム理論」について話そうと思います。
— 公民たん【時事】 (@komin_jijitan) 2014, 1月 8
《ゲーム理論について①》まず、ここでいう「ゲーム」ってなんだろう。「艦これ」が浮かんだあなた、しばらくブラウザを立ち上げるのを遠慮なさい(冗談です)
私は艦これをやったことがないから分からないけど、ひょっとすると、きょうのゲーム理論の話に艦これも関係あるかもしれないわ。
— 公民たん【時事】 (@komin_jijitan) 2014, 1月 8
《ゲーム理論について②》私たちは様々な人間関係のなかで生きているわよね。すると時々 相手の立場や気持ちを考えて、相手の出方を読むことが必要になるわ。
20世紀前半、こうした人間関係を科学的に分析することから 合理的かつ戦略的意思決定を述べる理論として「ゲーム理論」が生まれたの。
— 公民たん【時事】 (@komin_jijitan) 2014, 1月 8
《ゲーム理論について③》…なんていわれてもよくわかりませんよね。ということで、代表的な例である「囚人のジレンマ」というもので具体的な話をしたいと思います。聞いたことある人も結構いるかなぁ。
ある日、共同で犯罪を行ったと思われる囚人A、Bを自白させるため、警察官はこう言いました。
— 公民たん【時事】 (@komin_jijitan) 2014, 1月 8
《ゲーム理論について④》警察官「もし、お前たちが2人とも黙秘したら、2人とも懲役1年だ。だが、お前たちのうち1人だけが自白(裏切り)したらそいつはその場で釈放(懲役0年)だ。この場合自白しなかった方は懲役10年だぞ。ただし、お前たち2人とも自白したら、2人とも懲役は5年だ。」
— 公民たん【時事】 (@komin_jijitan) 2014, 1月 8
※訂正
自白しなかった方は懲役10年
→自白しなかった方は懲役6年
《ゲーム理論について⑤》さっき警察官が言っていたことを表にまとめると、画像のようになるわね。さて、2人の囚人は黙秘するのか、自白するのか。考えてみてくださいね。
※ただし、2人は別の部屋に隔離され契約などは交わせないものとします。 pic.twitter.com/bGFuyFPTiQ
— 公民たん【時事】 (@komin_jijitan) 2014, 1月 8
私はお風呂に入ってくるから、その間に考えてみてね。
— 公民たん【時事】 (@komin_jijitan) 2014, 1月 8
《囚人のジレンマ:条件の追加》
さきほどの問題では、囚人が不合理な決断をしたりジレンマに気がつかないほど深く考えないこともありうるので、「囚人は自分の利得の最大化を目指すものとする」という個人の合理性についての前提条件を加えることにします。
— 公民たん【時事】 (@komin_jijitan) 2014, 1月 8
《ゲーム理論について⑥》では、問題の解説です。
囚人2人にとって、互いに裏切りあって5年の刑を受けるよりは互いに協調し合って1年の刑を受ける方が得なはず。しかし、囚人たちが自分の利益のみ(釈放されたい!)を追求している限り、〈互いに裏切り合うという結末〉を迎えることになります。
— 公民たん【時事】 (@komin_jijitan) 2014, 1月 8
《ゲーム理論について⑦》これが囚人のジレンマ。でも、どうしてこうなるのでしょう。
Aの立場で考えると、Bが協調を選んだ場合、自分の懲役は協調を選ぶと1年、裏切りを選ぶと0年だから裏切りを選んだ方が得に。また、Bが裏切りを選んだ場合、自分の懲役は協調を選ぶと6年、裏切りを選ぶと→
— 公民たん【時事】 (@komin_jijitan) 2014, 1月 8
《ゲーム理論について⑧》→3年となり、やはり裏切りを選んで3年の懲役になる方が得だ、ということに。Bも同じように考えるので、結果的にはふたりとも相手を裏切ることになります。
— 公民たん【時事】 (@komin_jijitan) 2014, 1月 8
《ゲーム理論について⑨》こういった囚人のジレンマのようなゲーム理論は、実はさまざまな場面で応用されています。
企業間の競争、キューバ危機の時のアメリカとソ連の応酬、核開発やミサイルの発射で脅しをエスカレートさせる北朝鮮との交渉…などがまさにそれです。
— 公民たん【時事】 (@komin_jijitan) 2014, 1月 8
《ゲーム理論について⑩》2001年、日本はネギや生椎茸の輸入について「セーフガード(緊急輸入制限)」を発動したの。これに対し、中国は携帯電話や自動車、エアコンについて100%の関税を課した。その結果、日本の輸出企業は総額にして600億円もの損失を被ったといわれているんだ。
— 公民たん【時事】 (@komin_jijitan) 2014, 1月 8
《ゲーム理論について⑪》この出来事は相手の出方を読み違えた1つの例として挙げられるね。
以上、公民たんによる「ゲーム理論について」でした(*´∀`*)
— 公民たん【時事】 (@komin_jijitan) 2014, 1月 8